2021-01-01から1年間の記事一覧
4⭐️⭐️⭐️⭐️ 現在における日本社会の問題点を探ろうとし本書を選んだ。「歴史的に見れば、悲観論は全敗しています。」「腹落ちするまで自分の頭で考え、自分なりの答えを選んでいくことで人生は悔いのない、より楽しいものになります。」「イノベーションとは…
4⭐️⭐️⭐️⭐️ 初版1957年の作品。太平洋戦争中に、捕虜となった米兵が日本の九州大学病院で臨床実験の被験者として使用された事件を題材とした罪悪感を問う小説である。 この作品の中で「平凡な倖せを楽しめばいい。何もないこと、何も起らないこと。平凡である…
5⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 初版2009年。著者内田樹はこの本の要約を梅棹忠夫の「文明の生態史観」の次のような文章を引用して述べています。 「日本人にも自尊心はあるけれども、その反面、ある種の文化的劣等感がつねにつきまとっている。それは、現に保有している文化水…
5⭐️⭐️⭐️⭐️⭐ 羽生善治の「決断力」(角川oneテーマ21)がとても良かったので、続編である本作も迷わず、読んだ、と言っても10年前の話。そして、メモがあったので、そこから書評にしてみる。書籍も手元にあるが、敢えてメモから。 「集中力を高める3つ」として…
4⭐️⭐️⭐️⭐️ 厚さと内容からまさに独学の百科事典の様相を呈している。 まず、夏目漱石と徳川家康の言葉を引用して、焦らないこと、急がないこと、の重要性を説いている。 結局この本で一番言いたかった事を一言で表すと、下記にあるように、継続は力なり、に…
5⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 『数学ガール』は、プログラマー結城浩による、数学を主題にした小説で、その後のシリーズ名でもある。2007年に第1作『数学ガール』が刊行その後、第2作『フェルマーの最終定理』、第3作『ゲーデルの不完全性定理』、第4作『乱択アルゴリズム』…
4⭐️⭐️⭐️⭐️ 2012年本屋大賞第一位。 辞書・仕事・恋愛・エンターテインメントと大きなテーマがバランスよく書かれた小説です。国語辞書を編纂するということや、会社で働くとはどんなことをするのかということが、これから仕事をする人には参考になります。具…
4⭐️⭐️⭐️⭐️ 第138回(2007年)芥川賞受賞作品。 あらすじ大阪生まれの姉妹で東京在住の妹夏子と大阪でホステスをしている姉巻子39歳。巻子の幼い娘の緑子。ある夏巻子と緑子は東京の夏子の家に来る。巻子は豊胸手術を受けたいと思っている。 大きな胸は男のため…