米山隆一郎書評集

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第91話 遅読マクロ 「マクロ経済学を学ぶ」岩田規久男(ちくま新書)

4⭐️⭐️⭐️⭐️

初版は1996年。
物価が上昇し続けている。緩やかなインフレ気味。長い間デフレだったのに、いつの間にか物価が高くなり続けている。リフレーションと言うようだ。リフレーション(リフレ)とは、デフレから抜け出たが、本格的なインフレには達していない状態のこと。リフレは不況を克服しようとする経済政策で、今の日本経済状態は政府・日銀の思惑通りのリフレなのかもしれない。

先月これまでバブル期の最高値を更新して日経平均が史上初の40000円超えをしたものの、今日は日経平均が落ちて37000円ほど。円はドルに対して154円の円安。最近日銀が金利を上げた。などの情報を頼りに、日本経済の状態を把握する日々。そういった日本経済の現状を説明する要因は何?ということを学ぶのがマクロ経済学の分野でもある。

さて、本著はとても読むのに苦労した。読むのに時間がかかってしまい読むスピードがとても遅い。一文一文丹念に何度も行ったり来たりしながら読んだ。何でこんなに遅々としてページが進まないのか?と考えたが、ほぼ勉強したことのない分野だからだろう。もっと早い段階でマクロ経済学を学んでおくべきだった。頻繁に眠くなって、頭フル回転。

マクロ経済学を学ぶ (ちくま新書)