米山隆一郎書評集

読書記録を楽しむ

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第11話 歴史のある有り難さ「Reading and Writing」(V.S.Naipaul)

3⭐️⭐️⭐️ 洋書2冊目。 短い本でした。2編ある。理解度は90%位。 1編目が2、3箇所ページが抜けていました。 印象に残ったのは、インド人には自国の歴史がないという認識なんだということと、日本は歴史があって文学の厚みがあり、かつ外国語の文学が翻訳されて…

第10話 穴「HOLES」(Louis Sachar ルイス・サッカー)

4⭐️⭐️⭐️⭐️ まず洋書で読みました。 182ページまで読んだけど、分からなくなったので、最初から読み直した。 2回目は意味のまとまりを意識して読んだら最後まで読み切った。分からない単語は調べないで読むことにしたが、どうしても分からない単語は出てくる…

第9話 意味の塊を掴んで多読「快読100万語!ペーパーバックへの道」酒井邦秀(ちくま学芸文庫)

4⭐️⭐️⭐️⭐️ ペーパーバックを読むために「わからないところを飛ばす」「辞書は引かない」「和訳しない」「進まなくなったらただちにやめて次の本に手を出す」 実際読む時に、意識することで大事なことは、長文に見える文も、短い「意味のかたまり」の連続とい…

第8話 好きこそものの上手なれ「好きなようにしてください」楠木建(ダイヤモンド社)

5⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 主に仕事にまつわることに関して、好きなようにするを切り口にとてもバランスの取れた有効な考え方を提示してくれている。とりわけ無努力主義の原則は好きこそものの上手なれであり、努力しようと思った時点でもう向いていないのだ。 好きなよう…

第7話 シンプルに考える「「好き嫌い」と経営」楠木建(東洋経済新報社)

5⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 楠木建にハマり出してここまで来た。そして今回著名な経営者たちの好き嫌いを抉り出すというコンセプトで対談集になっている。彼らの胸に響く言葉は以下に引用したが、その中でも出口治明の言葉に意表を突かれ、その深い言葉に感銘を受けた。 【…

第6話 面白がる・読書コスパ最強・ブレない「戦略読書日記」楠木建(プレジデント社)

4⭐️⭐️⭐️⭐️ 本書は 楠木建の前作「ストーリーとしての競争戦略」の内容を書評で具体化するというコンセプトです。文章はゴツゴツしているけれども、内容はとても良かったです。 本人が面白がっていること。自分で心底面白くなければ、人がついてくるわけがな…

第5話 問題の絞り込み「イシューからはじめよ」安宅和人(英治出版)

4⭐️⭐️⭐️⭐️ この本で犬の道とは、問題の発見に膨大な手数を必要とする方法。しかし、イシュー(問題)の絞り込みをすることで時間と労力が大幅に減らすことができるということがこの本の趣旨である。 他に仮説通りは計測、反する場合は発見のフェルミの言葉が印…

第4話 いくらやっても上達しないは得がたい経験「修業論」内田樹(光文社新書)

4⭐️⭐️⭐️⭐️ 文化放送の「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」で、取り上げられていたのがきっかけで読んでみた。期待した程には良くなかったけれども、次の引用箇所がとても良い。 p203「そもそも原理的に言えば、「無駄な稽古」というのはないのである。いくらやっ…

第3話 平和な日本「戦略的思考とは何か」岡崎久彦(中公新書)

2⭐️⭐️ タレントで予備校講師である林修のオススメ書籍であることを知ったことがきっかけで、戦略という興味深い言葉から読んでみた。しかし内容は、30年以上前におけるそれ以前までの日本の軍事戦略、防衛戦略である。そのまま現状に続くとは言っても、つま…

第2話 面白い話を考える「ストーリーとしての競争戦略」楠木建(東洋経済新聞社)

5⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ 楠木建を知ったのはラジオ文化放送の早朝の番組で、週に1回ゲストととして出演していたとき。話が面白く魅力溢れる人。 社会に左右されずに自分の考えに重きを置き、思い描いた人生のストーリーに忠実に生きる 競争戦略の第一の本質は他者との…