米山隆一郎書評集

読書記録を楽しむ

第115話 大学での卒論の書き方 「情報生産者になる」上野千鶴子(ちくま新書)

4⭐️⭐️⭐️⭐️

女性のラスボスと巷のどこかに書いてあったような上野千鶴子、の論文の書き方の本である。私の大学卒業論文執筆はかなり厳しめの男性指導教諭の工学部研究室であったので、書いた卒論には自信があるけれども、この本で書かれている社会学の論文執筆方法も大体同じようなものであった。

 

アウトプットした人だけにたどりつける世界がある、と帯に書いてある。さらに続けて、情報が溢れかえる現代において「新たな知」をいかに発信するか?数々の人材を輩出した「東大上野ゼミ」伝説のメソッド公開!多くの東大生が学んだ知的生産の教科書。論文・レポートこれ1冊でOK!また、知的生産のエッセンスをこの1冊に凝縮!! とある。

 

この本は大学で論文特に卒業論文レベルを真面目に書く人のための本で、そこに上野千鶴子という厳しい大御所の先生はどのように指導しているのかというのが気になったことと、またこぼれ話が聞きたくて読んでみた。得られることは色々あったが、これから情報生産するために論文を書く予定はないし、一度論文を書いてかなり大変な作業であったので、今後特別なことがない限り、卒業論文レベルの論文は書くことはないと思うので、この書物は追体験に過ぎなかった。ただ、卒業論文レベルの論文にも程度の差がかなりあったし、私が書いたのも20年以上前の話だ。論文の書き方の基本は変わってない。論文を書くことが仕事の人もいるのだと思うと、論文を書くことに見切りをつけることもない。