米山隆一郎書評集

読書記録を楽しむ

第19話 インプット多くない方が良い説「脳の見方」養老孟司(ちくま文庫)

3⭐️⭐️⭐️

見方三部作で二作目の本作品。Ⅴ綺想 の章が養老先生の生活について養老節が炸裂していて面白く読めた。ⅠからⅣは出版当時はどうだったか分からないが、でもそれを考慮しても凡庸な語り口でそれほど面白くないと思う。専門分野では個人的にはⅥの、発生における時間のずれと進化 が面白かった。

この本で印象に残った箇所は、

・原則は一つが望ましいけれども、その原則は言わないので、頑固と言われる
・本を読むと馬鹿になる、たくさん読んだ、だから自分は馬鹿である

というところ。

脳の見方 (ちくま文庫)

脳の見方 (ちくま文庫)